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  • 2019年2月12日
  • kotani

生コンのロス率は、小型車割増しに影響するのか

昨年12月の講習会で、少し触れた内容です。検証中だった工事の開示が手に入りましたのでご紹介します。
平成30年度の途中から、宇都宮市の上下水道局だけでなく本庁の各課でも、生コンの小型車割増しを見るようになりました。工事全体で生コンの量が4m3未満(以下?)だと小型車割増しを計上します。(この基準は公表されてないので、未満か以下かは不明です)

問題は設計数量で4m3なのか、生コン標準ロス率を含んだ数量で4m3なのか、ということです。
生コンのロス率を基準書でみてみます。

さて、検証するのは2018019920 都市計画道路舗装工事(分割1号) 宇大東南部第2地区です。開示データはこちらよりご参照下さい ⇒ 2018019920金入り設計書開示
(別タブで表示されます。画面上のタブを切り替えながらご検証ください)

縁石工(1)(2)と植樹桝で生コンが計上されております。
・縁石工(1)は27.7mで生コンの設計数量は1m当り0.065m3ですので、1.8005m3
・縁石工(2)は22.0mで同様に0.065m3ですから、1.43m3
・植樹桝は10か所で、1箇所当り0.06m3ですから0.6m3
合計すると3.8305m3でした。4m3には届きませんので小型車割増しを見ます。
ただし、ロス率を考慮すると4.0603m3になりますので迷っておりました。

このように、今回の工事ではロス率は考慮していませんでした。
施工パッケージでの生コンの量、経費内でみている設計に計上されない生コンなどがどうなるか、まだまだ不明な点が多々あります。わかり次第、ブログでご紹介します。

積算支援チーム 小谷

一応、ロス率を考慮した生コンの数量計算をご紹介しておきます。
小型構造物ですので、生コン1m3はロス率0.06m3を加えて1.06となります。つまり1.06倍です
縁石工(1):27.7m×(0.065×1.06)=1.90853
縁石工(2):22.0m×(0.065×1.06)=1.5158
植樹桝:10か所×(0.06×1.06)=0.636      合計で4.0603m3となります。